山形フィルハーモニー交響楽団



Fg 三浦さん(Durham, USA在住)からのお便りの紹介 1997.9.12
ymiura@acpub.duke.edu

9月4日の木曜日にChapel Hill Village Orchestra に行って来ました。Duke から は車で25分くらいのUNC (University of North Carolina) Chapel Hill 校に練習 場があります。1年間仕事に没頭しておりましたのでUNC はほとんど来たことがなか ったのですが、若者が多く賑やかで雰囲気も明るく、キャンパスも立派な木が多く生 い茂り美しい大学でした。練習場はDepartment of Music (音楽学部)のHill Hall というこれまた立派な建築物の中にありました。練習時間は毎週木曜日7時30分か ら9時30分までです。オーケストラは総勢40〜50人くらいとのことですが、山 フィルに比べて特に目立った点はかなりお年寄りが多いということでした。でも驚く といったら失礼でしょうが、その方達はまあまあ上手に演奏しておりました。トラン ペットのトップは明らかに60歳は越しているおじいちゃんで歩くのも容易でないの ですが、渋い音で、しかもテクニックもしっかりと演奏していました。私はなぜか大 槻さんを思い出してしまいました。フルートは9月からの新人もいれるとなんと7人 もいました。フルートはどこでも競争が激しいようです。バスーンは既に2人おりま した。2人ともかなりの歳ですが、やはりトップの人はしっかりと演奏していました 。私は来年の6月には帰らなければいけませんのでこのオーケストラには余り多くを 望んでいないのですが、もう一人の方が初心者の方ですので(高齢者でバスーンの初 心者!)結構吹かせてもらえそうです。

12月に演奏会があるそうで、現在、メンデススゾーンの序曲作品96、アレンスキ ーの弦楽四重奏曲のオケ編曲番、それとボロディンのイゴール候全曲を練習していま す。9月4日の初見大会は山フィルのそれと同じな感じで、どこも同じだと大いに安 心しました。平均年齢が高いせいか山フィルよりはシブメの音がします。指揮者が優 秀な方でとても巧みにオケをコントロールしていたのが印象的です。UNC のクラリネ ットと室内楽の教授だそうですが、ユーモアたっぷりにわかりやすく指導してくれま す。不思議なことに練習中は指揮者のいうことは私でも100%理解できました。ど うしてだろうと考えたら、指揮者の言っていることは日本で籾山先生や山岡先生が言 っていたこととまるで同じなのです。アマチュア音楽の世界でも音楽に国境がないこ とが実感できた次第です。

山フィルは合宿の時期ですね。こちらの選曲は山フィルとは比べものになりませんが 、マーラーは順調に仕上がっていますか。山フィルの演奏会、本当に聞きたいですね。

三浦

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