山形フィルハーモニー交響楽団



Fg 三浦さん(Durham, USA在住)から届いたメールの御紹介 1998.6.20
ymiura@acpub.duke.edu

山フィルのみなさん、


三浦家の2年間に及ぶアメリカ生活ももうすぐ終了です。仕事は完璧には終わらなかっ たものの、アマチュア音楽生活は予想以上に充実していました。

私と妻は5月31日から1週間にわたって開かれた、UNC(University of North Car olina)の室内楽ワークショップに参加しました(私は午後半日)。まさに朝から晩 まで室内楽漬けの生活で、ファゴット奏者には半日でも体力的に厳しいものがありま した。真奈はピアノ、室内楽に心ゆくまで浸ることができて大変満足したようです。
最終日には午後3時から夜10時半くらいまでマラソン演奏会があるのですが、私は Mozart Grand Partitaから2つの楽章、真奈はDovorak Piano Quintet, Mozart P iano Quartet, Bruch Piano Trioから1、2の楽章を演奏しました。MozartのGrand Partitaを演奏できるなんて、まさに木管奏者にとってdream comes trueといっても よいでしょう。各奏者のレベルも高く、満足しました。真奈は努力のかいあって、コー チのHydon Quartetのビオラ奏者から来年のスイス、ロザンヌで開かれる室内楽ワー クショップに参加しないかと声がかかりました。彼女は既にその気ですが、まずお金 を貯めなきゃね。そうそう、日本からも木村さん(fl、元山フィル団員)と鈴木さん (piano、皮膚科の先生)も参加されていました。来年参加してみたい方がいらっしゃ いましたら、私どもまで声をかけてください。

Chapel Hill, the Village Orchestraの演奏会は5月始めにあり、Mozart Titus Ov erture, Borodin Igor Suite, Dovorak 9th symphonyを演奏しました。レベル は・・・以前にも書いた通りですね。7歳になった息子はIgor Suiteを聞いた後、 「パパ、Mozartってやっぱりいいよね」とまじめな顔で言ってました。この子っていっ たい、です。このオケの木管メンバーともよい関係を持てまして、数回アンサンブル をすることができました。レベルは・・・でもみんな本当に楽しんでいました(グリー ンアンサンブルがなつかしい)。で、だいたいこういうときは大きな家に呼ばれて行 くわけですけど、アメリカ人のお金持ちって信じられないような生活をしています。 プールはあたりまえで、専用の音楽室とかあるんですからね。大会社の社長とかでな いと日本ではとても無理だろうな。アメリカは本当に貧富の差が激しい国です。

シーズン中はほぼ毎日のように演奏会がありますし、24時間クラシック専門のFMも ありますし、アメリカの中規模の都市には珍しくいまだクラシック音楽愛好家が多い ところです。アメリカでは2番目に住み易い地域ともランクづけられていますし、今 後Raleigh, Durham, Chapel Hillの名前は日本でもポピュラーになるかもしれません。

それでは日本でお会いしましょう。6月30日には山形にいると思います。

1998年、6月20日
三浦美英、真奈、慎太郎、郁実



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